医療法人社団司誠会 イナガキ眼科 院長 稲垣圭司
手術執刀を担当する院長の稲垣圭司と申します。
私は聖路加国際病院眼科、順天堂大学付属浦安病院眼科で手術の研鑽を積み、現在、聖路加国際病院眼科で白内障手術、網膜硝子体手術を中心とした眼科手術の執刀、また聖路加国際病院眼科医師への手術教育・指導を行ってきました。
聖路加国際病院は全国から重症な白内障、網膜硝子体疾患(網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑前膜、黄斑円孔など)が紹介されてくる先進的な施設です。
私は聖路加国際病院で全国から紹介されてくる難治性の白内障手術、網膜硝子体手術症例の執刀を主に担当していました。豊富な手術経験を有しておりますので、あらゆる不測の事態、合併症に対しても的確な対応を行うことが出来ると自負しております。
2016年に移転を決めた時からイナガキ眼科の手術室の設置に取り組み、聖路加国際病院で培った手術技術を全て引き出せる最高の手術室を作り上げる事ができました。
白内障手術で最も恐ろしい合併症の1つに手術後、眼内に菌が入り、重篤な感染症を引き起こし最悪失明に至る眼内炎という合併症があります。
イナガキ眼科の手術室はクラス10000という最高ランクの清潔度を保ち、HEPAフィルターという埃や塵を除去する特別な換気システムでコロナウイルスを含めた感染予防対策を厳格に行っており、万全な眼内炎対策を行っております。
また、最新の手術機器と検査機器を用いて、最適な術式を選択し安全で丁寧な手術を行うことを心がけております。
近年では眼科手術用3次元映像システムNGENUITYⓇを導入し、水晶体、網膜組織など眼内を鮮明、繊細に観察できるようになり、より安全に白内障、硝子体手術、ICLなどの眼科手術が行えるようになっています。
生まれ育った浦安に最高の手術室を作り、多くの目で困っている患者さんを手術して、喜んで頂く事が私の夢です。 手術についてわからない事があったら何でも聞いてください。ご理解いただけるまで説明させていただきます。 よろしくお願いいたします。
眼球の中には硝子体という透明なゼリー状の組織があります。
硝子体が眼球内で動くことで眼球の内壁(網膜)を引っ張り孔(網膜裂孔)が形成され、網膜剥離の原因となったり、血管を破り眼内の出血(硝子体出血)などを生じたりと硝子体は様々な疾患を引き起こす足場となっています。
この硝子体を除去するために白目の部分に小さな穴を開けて、細い器具を眼内に挿入し、眼の中の出血や濁りを硝子体と共に除去したり、網膜にできた網膜裂孔を閉鎖するためのレーザー治療や増殖膜の除去を行い、網膜の機能を回復させる手術を硝子体手術といいます。
適応疾患は黄斑前膜、黄斑円孔、増殖糖尿病網膜症、硝子体出血、重度の飛蚊症、裂孔原性網膜剥離などです。
以前硝子体手術は入院にて実施することが前提でしたが、近年手術器機の発達や手術技術の進歩により比較的安全に手術ができるようになり、症例により日帰りで手術を受けることが可能になっています。
当院は最先端の手術設備(白内障手術装置CENTURION VISION SYSTEMⓇ、硝子体手術装置EVAⓇ、眼科手術用3次元映像システムNGENUITYⓇ)を導入し、極小切開手術を行っているため、術後回復が早く、短時間(平均20〜30分程度)で安全な日帰り硝子体手術を受けることが可能になっています。
通常の白内障手術は一定の距離に焦点を合わせた単焦点眼内レンズを使用します。
術前に日常生活の中で一番見たい距離(近く・中間・遠く)を選び眼内レンズの度数を決めます。
選んだ距離以外を見るときには眼鏡が必要となります。
レンズの種類によりますが、遠方に加えて、近方または中間が見えるレンズです。
個人差はありますが、見え方に慣れるまで数か月かかることもあります。
術後に眼鏡をかける頻度が少なくなり、眼鏡をかけなくて済む場合もあります。
これは、全ての方に保証される訳ではなく、手術結果は眼の状態、瞳孔の大きさや乱視の程度によって異なります。
今までの日常生活において眼鏡を使用する事に不便は感じないと思っている方は、高額な多焦点眼内レンズの選択をされなくても通常の単焦点眼内レンズ(保険診療)でよろしいと思います。
レンズの種類 | 多焦点レンズ | 単焦点レンズ |
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費用 | 保険診療+差額代 | 保険診療 |
見え方のイメージ | ||
見える 範囲 |
広い | 狭い |
見える質 | おおむね良い | 良い |
眼鏡 | 使用頻度を減らすことができます | 必要 |
特徴 |
・夜間に光を強く感じたり、光がにじんで見えることがあります ・他の眼科疾患がある場合、多焦点レンズを選択できない場合があります |
・焦点が遠方か近方の一箇所になります ・眼鏡が1本または2本必要になる場合があります |
選定療養とは、患者さんご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。
患者の皆様には、ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
令和6年5月31日 イナガキ眼科 院長
多焦点眼内レンズにかかる費用 | 白内障手術の費用 |
---|---|
選定療養 (全額自己負担) |
医療保険で給付 |
多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定療養の費用として、通常の診療費とは別に以下の金額をご負担いただきます。
多焦点眼内レンズの種類 | 金額 |
---|---|
波面制御型眼内レンズ Alcon Vivity |
290,000円(税込) |
三焦点型眼内レンズ Alcon PanOptix |
290,000円(税込) |
三焦点型眼内レンズ (乱視矯正機能付) Alcon PanOptix TORIC |
320,000円(税込) |
三焦点型眼内レンズ HOYA ジェメトリック |
290,000円(税込) |
三焦点型眼内レンズ HOYA ジェメトリック トーリック (乱視矯正機能付) |
290,000円(税込) |
インテンシティ(INTENSITEY)は、イスラエルのHanita Lenses社 が製造した眼内レンズで、白内障手術を受ける方、及び老眼手術を受ける方向けに作られた5つの焦点(遠方、遠中、中間、中近、近方)にピントを合わせることができる世界初の5焦点眼内レンズです。
最新の独自の光学技術『DLUテクノロジー(Dynamic light utilization technology)』で従来の回折型2焦点や3焦点より光効率が最大化し、遠方・遠中(133cm)・中間(80cm)・中近(60cm)・近方(40cm)の5ヶ所に焦点が合います。最適化された光エネルギー配分により光エネルギーのロスが他レンズに比べ少なく、効率よく眼内に光を取り入れることが可能となります。さらに瞳孔径に応じて最適な配分になるように作られています。また、レンズ構造上グレア・ハローの影響も少ないことも大きな特徴の1つと言えます。
(術前検査・術後3ヶ月までの検査代・薬代を含む料金です。)
例)両眼手術(乱視用)の場合:
術前検査日10万円、手術日55万円×2=110万円 総額120万円
例)片眼手術(乱視用)の場合:
術前検査日 10万円、手術日50万円 総額60万円
※ 術前検査の日に10万円頂きます。残金を手術日にお支払いいただきます。
※『輸送諸費用』が別途発生するため、キャンセル時には術前検査日にお支払い頂いた10万円の返金はありません。ご注意ください。
※ 個人輸入のため、発注から納入まで3週間~2ヶ月要します
〒279-0011 千葉県浦安市美浜1丁目9−2
浦安ブライトンビル7F
JR 京葉線・武蔵野線「新浦安」駅から徒歩3分
新浦安駅北口2Fから直結の歩道橋を渡り、左へ。
「浦安ブライトンホテル東京ベイ」の隣の建物が「浦安ブライトンビル(旧称:パシフィックマークス新浦安)」です。